100年節約計画

節約が好きな会社員FPのブログです。

【冬のボーナス運用】iDeCo編

先日お話ししたNISAの基本に続いて、今日はiDeCoについてお話しします。
こちらも冬のボーナスから始められる運用の一つとして候補に挙げていただけたらと思います。
よろしくお願いします。
moriken-cfp.hatenablog.com

iDeCoとは

iDeCo(individual-type Defined Contribution pension plan)とは、公的年金(国民年金や厚生年金など)を補完するための私的年金で、自分で加入・拠出・運用をする、国民年金基金連合会が実施主体の個人型確定拠出年金です。
確定給付年金とは違い、年金給付額は運用結果次第となります。

出典:厚生労働省ウェブサイト

加入と拠出について

加入出来る方と、拠出出来る掛金額は職業によって異なります。
第2号被保険者である会社員の方は、少し複雑な仕組みになっていますね。
下記の毎月の掛金額はあくまで上限額ですので、予算に合わせて5,000円から1,000円単位で設定することが出来ます。
また第1号被保険者の方で、農業者年金の被保険者や、国民年金の保険料納付を免除されている方は加入出来ないので注意が必要です。

【企業年金等】とは、厚生年金基金・確定給付企業年金・企業型確定拠出年金です。
厚生年金基金とは、国が支払う老齢厚生年金の一部(報酬比例部分)を代行し、プラスアルファ部分を上乗せして年金給付を行います。
確定給付企業年金とは、社員が将来受け取る年金の給付額が決められている(確定している)企業年金制度です。
企業型確定拠出年金とは、企業が掛金を拠出し、社員が自分で運用をする企業年金制度です。

運用と手数料について

運用については、【運営管理機関】が提示している運用商品(預貯金、投資信託、保険など)の中から自由に組み合わせて運用することになります。定期的に運用状況を確認し、運用商品を変更することも出来ます。
運営管理機関とは、確定拠出年金の運営管理業務を実施する機関です。
下記のグラフは、今年の6月に加入して運用を始めたばかりの私の資産配分の例です。

iDeCoでは加入時・運用時・給付時にそれぞれ下記の通り手数料がかかります。
1.加入時(1回限り)→国民年金基金連合会に対して2,829円払います。
2.運用時→
事務手数料として、国民年金基金連合会に対して年間1,260円払います。
資産管理手数料として、信託銀行に対して年間792円払います。
運営管理手数料として、運営管理機関に対して金融機関によって異なる金額を支払います。
3.給付時→給付事務手数料として、給付一回につき440円払います。
特に、運営管理管理手数料は金融機関によって異なるので、慎重に検討した方が良いですね。

iDeCoのメリットとデメリット

メリットは
1.掛金を全額、所得控除(小規模企業共済等掛金控除)出来ることにより、所得税と住民税の負担が減る。
私はこれがiDeCo最大のメリットだと思います。
例えば年収400万円の会社員の方が、毎月10,000円を拠出したとすると、
(所得税5%、住民税10%と仮定)
10,000円×12月×15%(所得税と住民税の合計税率)=18,000円
年間で18,000円も税金の負担が減るのです。
国内の温泉旅行に行けますよね。
2.運用時の利益が非課税となる。
投資信託の運用益や預貯金の利息には通常20.315%の税金がかかりますが、これが非課税になります。長い目で見て、運用益が大きくなった時には非課税効果が高くなります。
3.給付金を受け取る時に税制の優遇がある。
給付金の受け取り方法は、年金か一時金を選択することが出来ます。
年金で受け取る場合は公的年金等控除、一時金で受け取る場合は退職所得控除の対象となり、税金の負担を軽減することが出来ます。

デメリットは
1.60歳まで原則払い出しが出来ない。
無理のない範囲で積み立てをする必要があります。
2.職業により拠出額が異なる。
私のケースでは毎月の拠出額は12,000円が上限なので、節税効果を考えると、個人的にはもう少し引き上げたいところです。

まとめ

iDeCoについてお話をさせていただきました。
先日のつみたてNISAでもお話ししたように、投資の基本スタンスである、【長期・積立・分散投資】での運用が出来るので、ボーナスの余裕資金から始める良いキッカケになればと思います。
その上で、掛金全額が所得控除出来るのは大きなメリットです。
また、金融機関によって、取り扱っている商品の種類や運営管理手数料が違いますので、慎重に選ぶべきです。投資信託の信託報酬もチェックしておきたいですね。
ちなみに私はイオン銀行で申し込みをしました。
理由は運営管理手数料がゼロであること、信託報酬の低い投資信託があること、イオン銀行Myステージのスコアを稼ぎたいことです。
ただ、投資信託のラインナップはネット証券のほうが豊富です。

老後の資金不足が話題になっていますし、iDeCoの活用で少しでも不安が和らげられたらと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。