先月の債券投資・株式投資・REITに続いて、今日はiDeCoで定期預金を積立する際のポイントをお話しします。
iDeCoのメリットである節税効果はあるのか?
定期預金で積立する際の注意点はなにか?
解説したいと思います。
iDeCoについては下記の過去記事をご参考ください。
よろしくお願いします。
定期預金とは
定期預金とは銀行に預ける代表的な預金の1つです。
預ける際に自分で預入期間を決めて普通預金より高い金利をもらえる商品です。
預入期間は1カ月から5年というように銀行によって色々と設定されています。
預入期間を経過すると満期になり、同じ期間の定期預金に自動継続するか、普通預金に振替預入するか選択することが出来ます。
基本的に定期預金は元本保証なのでリスクはありませんが、いわゆるペイオフは考慮しておく必要があります。
ペイオフとは万が一金融機関が経営破綻した際に、預金元本1,000万円とその利息までを保証するという制度です。もし1つの金融機関に1,000万円を超える預金を持っている方は、分散して預金することも検討したほうが良いかもしれません。
ペイオフに関する詳しいことは預金保護機構のホームページをご参考ください。
iDeCoで定期預金を積立する
以前の記事では株式、債券、REITをiDeCoで運用するお話しをしましたが、定期預金もiDeCoで積立することが出来ます。その際のメリットとデメリットを挙げたいと思います。
メリット
①預金なので元本割れのリスクがない。
先ほどお話ししたように定期預金は元本保証なので、投資信託などのような元本割れのリスクはないです。投資未経験の方や、リスクがある運用を避けたい方には向いてます。
②節税効果を得ることが出来る。
iDeCoの特徴である節税効果は定期預金でもあります。
例えば年収400万円で所得税5%・住民税10%を納める会社員の方が、毎月10,000円をiDeCoで積み立てたとすると、
10,000円×12×15%(所得税と住民税の合計税率)=18,000円
18,000円もの節税効果があります!
投資信託で運用したときと同じ節税効果が得られるのです。
デメリット
①原則60歳までは払い出しが出来ない。
先ほどお話ししたような満期時でも払い出しをすることは出来ません。定期預金として自動継続されます。これはiDeCoなので仕方がないですね。
②定期預金でも手数料がかかる。
これは大事な注意点でもあります。
iDeCoは加入時2,829円、運用時年間2,052円からの手数料がかかります。この手数料は定期預金でも同様です。
定期預金の金利は都市銀行の場合0.01%なので、先ほどの例と同じく毎月10,000円を積み立てたとすると、
10,000円×12×0.01%=12円
年間12円しか利息がもらえないのに、少なくとも年間2,052円の手数料を払うのです。
ですので、先ほどの節税効果の恩恵は少なくなります。
特に専業主婦で年収103万円以下の方(非課税の方)は、もともとiDeCoの節税効果を受けられないので、残念ながら定期預金で積立するメリットはほぼないです。
まとめ
iDeCoで定期預金を積立するお話しをしました。
投資信託のようなリスクがなく節税効果があるので、やる価値はあると思います。
ただし、年間の手数料が必要な点と、専業主婦の方は節税効果がない点は注意が必要です。
もし定期預金にするなら毎月の積立よりも年一回の積立を検討してください。
毎月、国民年金基金連合会に払う105円の手数料を11ヶ月分(1260円)節約することが出来ます。
投資信託のようなリスク商品は避けたい、または割合を低くしたい、という方にiDeCoの定期預金はおすすめです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。