ファイナンシャル・プランナー(以下、FPと言います)の資格を更新するためには、指定期間中に決まった単位を取得しなければなりません。
単位を取得するにはお金と時間が必要です。
この記事を読んでいただきたい方
①FPの資格を取得したけど、毎回何となく更新している方。
②これからFPの試験勉強をするけど、合格後のFPとしての活躍方法を知りたい方。
FPの資格試験についてはこちらの記事をご覧ください。
私が保有するCFP資格は4月30日が更新期限ですが、下記のとおり未だ必要単位を達成出来ておりません(笑)
(出典:日本FP協会ホームページ)
3月29日現在、資格更新まで10単位必要です。
今回はFPの資格更新の制度についてと、私が今まで更新してきた効率の良い方法をご紹介します。
よろしくお願いします。
FPの資格更新制度について
資格更新要件の概要
日本FP協会によると、資格更新制度の概要は下記の通りです。
ファイナンシャル・プランナーは、法令や社会保障制度、経済環境、金融商品が日々変化するなか、顧客に対して常に最新の情報が提供できるように、継続的に知識や技能の維持・向上に努めなければなりません。 (出典:日本FP協会)
「資格試験に合格して満足」ではなく、お金のプロとして、取得した知識を常にブラッシュアップする必要があるという訳ですね。
私のCFP認定日は2008年なので、次で6回目の更新になります。
継続教育期間(更新期間)と必要課目
日本FP協会が認定するFP資格にはAFPとCFPがありますが、それぞれ継続教育期間(更新期間)と必要課目数は同じです。
継続教育期間(更新期間)2年
(ただし認定者ごとに期間は異なる)課目と必要課目数
①FP実務と倫理
②金融資産運用設計
③不動産運用設計
④ライフプランニング・リタイアメントプランニング
⑤リスクと保険
⑥タックスプランニング
⑦相続・事業承継設計
「FP実務と倫理」を含む3課目以上必要
以上のように要件が決まっております。
②から⑦は資格試験の課目でもあります。
後で説明しますが、必要課目数は意識しなくても達成していることがほとんどなので、あまり気にすることはありません。
資格更新に必要な単位数と必須課目
これはAFPとCFPで下記のとおり異なります。
AFP | CFP | |
---|---|---|
必要単位数 | 15 | 30 |
必須課目 | 「FP実務と倫理」 1単位以上 |
「FP実務と倫理」 2単位以上 |
CFPはAFPの2倍の単位数が必要となります。
私の経験では、計画的に学習しないと30単位を獲得するのに後々苦労しますよ。
(今現在苦労しています(笑))
単位の取得方法
単位を取得するには5つの方法があり、組み合わせて取得することが出来ます。
5つの方法の概要は次のとおりです。
研修の受講
毎月「FPジャーナル」という情報誌が郵送されてくるのですが、偶数月号に掲載されている「継続教育テスト」を受講します。20問中10問以上の正解で合格し、3単位を獲得できます。その他だと、日本FP協会の東京支部等や日本FP協会の認定教育機関が主催する研修を受講することでも獲得できます。執筆
FPとして行った執筆活動について、所定の要件を満たしたものは単位として認定されます。私はまだ執筆で単位を取得したことはありません。今後は執筆も行ってみたいと思います。講師
FPとして行った講師活動について、所定の要件をみたしたものは単位として認定されます。後述するSGの講師や、FPフォーラムの無料個別相談員を行った場合に認定されます。協会が承認した「スタディ・グループ(SG)」における勉強会
SGとは、FPに関する分野について、継続的かつ定期的に勉強会を開催する日本FP協会が認定するグループです。私が所属するSGは毎月第3土曜日に勉強会を開催しています。
1時間の勉強会で1単位付与されるようです。その他
日本FP学会大会を聴講した場合、CFPのみ所定の単位を取得できます。このような大会があるのですね、知りませんでした(笑)
なお、執筆・講師・SGにおける勉強会は、それぞれ認められる単位数に上限があり、CFPは最大15単位まで、AFPは最大7.5単位までとなっています。
詳しくは日本FP協会のホームページをご確認ください。
効率の良い単位取得方法
ここから実際に私が今まで取得してきた単位について、コスパが良いと思われる方法を紹介します。
継続教育テスト
☟FPジャーナルのイメージ
(出典:日本FP協会ホームぺージ)
先ほど書いた「FPジャーナル」の偶数月号に掲載される継続教育テストを受講します。
テストは全20問です。
10問以上の正解で3単位取得できます。
更新に必要な3課目以上を網羅しているので、AFPの場合5回、CFPの場合10回受講することで更新に必要な単位を取得できます。
受講料は日本FP協会ホームページのMyページから受講すると990円、FPジャーナル巻末のハガキで受講すると1,100円です。
AFPの場合4,950円、CFPの場合9,900円で更新に必要な単位を取得できます。
継続教育テストの受講について
①全20問のテストで10問以上正確すると3単位もらえる。
②1回の受講で990円かかる。(日本FP協会のホームページから受講の場合)
③AFPの場合5回、CFPの場合10回受講して合格すると更新に必要な単位を取得できる。
SGに参加するまで継続教育テストを受講して単位を取得していました。
SGの勉強会
スタディ・グループ(SG)とは、CFP®認定者を中心に、会員の居住地または勤務地で、協会会員やFPに関心のある有志を集め、継続してFPに関連する分野(※)について勉強会を開催する、協会が承認したグループです。
(※) FPに関連する分野とは、協会が定める「FP学習ガイド」に沿った内容を指します。
(出典:日本FP協会ホームページ)
☟SG勉強会のイメージ
(出典:日本FP協会ホームページ)
東京で59件のSGが登録されています。
私はその中のSGに所属していて、特徴は次のとおりです。
毎月第3土曜日に勉強会(講義形式)を行います。
講師をするか、受講をすることで単位を取得できます。
勉強会は3時間行い、3単位取得できます。
勉強会1時間につき1単位を取得できるイメージです。
私が所属するSGのポイント
①勉強会は講義形式で毎月第3土曜日に3時間行う。
②3時間行うことで3単位取得できる。
③年会費が1万円かかる。
勉強会の開催日、開催時間、年会費はSGによって異なります。
なお、「SG」としての単位数には上限があり、CFPは15単位まで、AFPは7.5単位までとなっています。
SGで認められる単位数は、更新に必要な単位数の半分までとなっています。
年会費は必要ですが、色々な業種の方が集まる勉強会に参加することで、日常の仕事では得られない情報や知識を得ることが出来ます。
その意味を含めるとコスパは高いと思っています。
FPフォーラムの個別相談員
日本FP協会では毎年11月の第1土曜日を「FPの日®」と定め、前後約1か月の間に、ファイナンシャル・プランナー(FP)によるセミナーや相談会など(FPフォーラム)を全国で開催します。
(出典:日本FP協会ホームページ)
☟無料個別相談会イメージ
(出典:日本FP協会ホームページ)
上記のように毎年11月前後に「FPフォーラム」というイベントがあり、地域住民へのお金に関する無料個別相談会を行います。
私はここで個別相談員を2回(1回50分)行ったことがあり、「講師」としての単位を2単位取得しました。
相談員としての費用はかかりませんが、事前に日本FP協会の定める相談員研修やFPフォーラムの運営準備などを行う必要があります。
FPフォーラムの無料個別相談会の相談員のポイント
①相談者1人(1組)に対して50分の無料相談を行う。
②50分の無料相談1回につき「講師」として1単位を取得できる。
③費用はかからないが、事前の研修や運営準備が必要である。
FP研究所のインターネット継続講座
更新期限が間近な方でも、安く早く単位を取得することが出来ます。
FP研究所のインターネット継続講座のポイント
税込み2,970円でCFPの更新に必要な30単位を取得することが出来る。
この講座が最も安く更新に必要な単位を取得できます。
FP研究所のインターネット継続講座について詳しくは、是非、こちらの記事をご覧ください。
更新に必要な残りの単位数
上記のように3月1日現在の私の有効単位数は20です。
有効単位の内訳は次のとおりです。
「受講」3単位
「講師」2単位
「SG」15単位
合計20単位
残り10単位を4月30日までに取得する必要があります。
期限まで日にちが少ないので、「継続教育テスト」を4回受講しようと思います。
更新までに必要な10単位の取得プラン
①継続教育テストを4回受講して12単位を取得する。
②1回の受講料が990円なので3,960円が必要である。
まとめ
FPの資格更新制度と効率の良い単位取得方法を書きました。
最も早くて安く単位を取得できる方法は、FP研究所のインターネット継続講座です。
しかしながら、「SG」や「FPフォーラムの無料個別相談員」も、年会費や事前準備の時間が必要ですが、色々な業種の方との情報交換や個別相談の実践を経験できる絶好の機会なのでおすすめです。
AFPやCFPって試験に合格した後も勉強しなきゃいけないので大変だね!
知識や経験をブラッシュアップしていくことで信頼されるFPになれるのです。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。