SBI生命の「働く人のたより」(以下、働く人のたよりと言います。)と、アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトの働けないときの安心」(以下、働けないときの安心と言います。)を比較します。
この記事では就業不能保険の比較をします。
比較の対象は、
①働く人のたより
②働けないときの安心
です。
保険はどこも同じような気がするんだよな。
保険会社によって保障内容や保険料は違いますよ。
働く人のたよりについて、詳しくはこちらの記事を是非ご覧ください。
www.moriken-cfp.com
働けないときの安心について、詳しくはこちらの記事を是非ご覧ください。
www.moriken-cfp.com
よろしくお願いします。
働く人のたよりと働けないときの安心の違い
以前の記事でも書きましたが、就業不能状態の定義は保険会社によって異なります。
働く人のたよりと働けないときの安心における就業不能状態は次のとおりです。
働く人のたよりの就業不能状態
①病気やケガ、または精神疾患の治療を目的として入院している状態
②病気やケガ、または精神疾患で医師の指示を受けて、日本国内の自宅等で在宅療養している状態
※精神疾患による在宅療養は、精神疾患の治療を目的とする入院の退院日の翌日からその日を含めて180日以内に開始した在宅療養に限る。働けないときの安心の就業不能状態
①病気やケガ、または精神疾患の治療を目的として入院している状態
②病気やケガで医師の指示を受けて在宅療養している状態
※精神疾患による在宅療養については対象外 ③国民年金法、または精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に定める障害等級1級または2級に認定された状態
働けないときの安心は、精神疾患による在宅療養が対象外なので注意が必要です。
比較対象のプランについて
比較対象は満額タイプとハーフタイプについて行います。
満額タイプとハーフタイプのイメージは次のとおりです。
- 満額タイプ
満額タイプは傷病手当金のない個人授業主やフリーランスの方におすすめです。
傷病手当金について詳しくはこちらの記事を是非ご覧ください。
- ハーフタイプ
ハーフタイプは傷病手当金(最大約540日)のある会社員や公務員の方におすすめです。
どちらのタイプも、就業不能発生から60日間は支払対象外期間となります。
満額タイプの比較
満額タイプの比較は次のとおりです。
前提条件
就業不能給付金月額20万円
60歳満了
男性
働く人のたより | 働けないときの安心 | |
---|---|---|
20歳 | 3,260円 | 3,600円 |
30歳 | 3,700円 | 4,200円 |
40歳 | 4,540円 | 5,080円 |
50歳 | 5,880円 | 6,520円 |
男性の場合は、どの年代でも働く人のたよりの方が保険料は安くなります。
- 女性
働く人のたより | 働けないときの安心 | |
---|---|---|
20歳 | 3,220円 | 2,920円 |
30歳 | 3,540円 | 3,540円 |
40歳 | 3,960円 | 4,440円 |
50歳 | 4,700円 | 5,220円 |
ハーフタイプの比較
ハーフタイプの比較は次のとおりです。
前提条件
就業不能給付金月額20万円
60歳満了
男性
働く人のたより | 働けないときの安心 | |
---|---|---|
20歳 | 2,620円 | 2,720円 |
30歳 | 2,880円 | 3,140円 |
40歳 | 3,300円 | 3,800円 |
50歳 | 4,040円 | 4,900円 |
- 女性
働く人のたより | 働けないときの安心 | |
---|---|---|
20歳 | 2,600円 | 2,140円 |
30歳 | 2,800円 | 2,560円 |
40歳 | 3,020円 | 3,220円 |
50歳 | 3,400円 | 3,760円 |
ハーフタイプの場合、支払開始から480日間(16月)は就業不能給付金月額は10万円となります。
払込保険料総額について
参考までに30歳男性がそれぞれの保険に加入した場合のシミュレーションをしてみます。
満額タイプ・60歳満了・就業不能給付金月額20万円を前提とします。
働く人のたより | 働けないときの安心 | |
---|---|---|
毎月の保険料 | 3,700円 | 4,200円 |
払込保険料 総額※ |
1,332,000円 | 1,512,000円 |
※払込保険料総額=3,700円/月×12か月×30年
=1,332,000円
払込保険料総額=4,200円/月×12か月×30年
=1,512,000円
それぞれ就業不能給付金月額が200,000円なので
働けない人のたよりの場合7回(7か月分1,400,000円)
働けないときの安心の場合8回(8か月分1,600,000円)
給付金を受け取ると払込保険料総額を回収できる計算になります。
同様に、30歳男性・ハーフタイプ・60歳満了・就業不能給付金月額20万円で計算すると次のとおりとなります。
働く人のたより | 働けないときの安心 | |
---|---|---|
毎月の保険料 | 2,880円 | 3,140円 |
払込保険料 総額 |
1,036,800円 | 1,130,400円 |
払込保険料総額を 回収できる給付金受取り回数 |
11回 (11か月分) |
12回 (12か月分) |
支払い対象外期間60日(2か月)も含めて、9か月~14か月就業不能状態が続くと、払込保険料総額は回収できることになります。
満額タイプのほうが、払込保険料総額を回収するための就業不能状態期間は短いんだね。
精神病床の平均在院日数
厚生労働省によると、精神病床の平均在院日数の推移は次のとおりです。
(出典:厚生労働省みんなのメンタルヘルス総合サイト)
平成元年は平均在院日数が496日だったのに対して、平成29年では約220日短縮して268日になっています。
それでも約9か月は在院していることになります。
なお東埼玉総合病院によると、平均在院日数とは次のとおり説明されています。
平均在院日数とは、病院の入院治療機能をみるための一つの指標で、入院してから退院するまでの期間が平均で、どの位かを見ようとするものです。
2018年の全国の病院の平均在院日数は全病床で27.8日です。
全病床の平均在院日数が1か月弱なのに対して、精神病床は約9か月もあり長いことがわかる。
まとめ
いかがでしたか。
働く人のたよりと働けないときの安心を比較しました。
比較した結果、私であれば働く人のたよりを選択します。
理由は次のとおりです。
働く人のたよりを選択する理由
①精神疾患については退院後180日以内の在宅療養も保障する。
②男性の場合はどの年代でも働けない人の安心より保険料が安い。
保険によって保障内容も保険料も違うんだね。
働く人のたよりの方が、保障内容と保険料のバランスが良いですね。
皆さまにとって少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。