先週末にFPの勉強会で長期投資について学び、改めてiDeCoの必要性を認識しました。
(金融庁人生100年時代における資産形成12ページより)
上の資料によると、アメリカやイギリスに比べて日本は20年前から金融資産額の伸びが小さく、資産に占める現金預金の比率が高いことがわかります。
老後資金に少しでも余裕を持たせるには、今のうちから長期投資をしておいた方が良さそうですよね。
さて、前回iDeCoの基本をお話ししたので、今日はiDeCoの主な運用先の1つである、「債券投資」についてお話しします。
よろしくお願いいたします。
債券とは
お金を借りたい国や会社が発行する借用証書のようなものです。
お金を借りる為に国が発行する債券を国債、会社が発行する債券を社債といいます。
国債であれば購入した人(お金を貸した人)は、国債を保有している間に国から金利を受け取ることが出来るし、償還すれば(満期になれば)額面で返してもらえます。
債券のリスク
債券を購入する(投資する)際の一般的なリスクは下記の通りです。
- 信用リスク・・・債券を発行する国や会社が破綻してお金が返せなくなるリスクです。日本国債であれば安心だと思います。
- 価格変動リスク・・・債券価格は値動きしますので、途中売却した際に購入価格を割り込むリスクです。償還まで保有すれば額面は保証されます。
- 為替リスク・・・ 海外の国や会社が発行する債券を外国債券と言いますが、外国債券の購入時と償還(または売却)時の為替レートによって為替差損が生じるリスクです。
(参考)債券の価格が変動する要因の一つに、景気の動向があります。
景気が良くなると、会社は設備投資を活発にするため銀行からお金を借ります。
すると銀行は金利をあげるので、投資家は債券を売って、リスクがなく金利の良い貯金で運用するようになります。したがって債券価格は下落します。
iDeCoで運用する債券型投資信託とは
投資信託とは、投資家からお金を集めて資産運用のプロが株式や債券に投資をする金融商品のことです。
債券型投資信託とは、一部ないし全てを債券へ投資している投資信託です。
iDeCoでは株式投資信託、不動産投資信託、債券型投資信託、
(それぞれ国内型と外国型があります。)
複数の資産を組み合わせたバランス型投資信託があります。
(株式投資信託と不動産投資信託については後日お話しします。)
一般的には、
株式投資信託→ハイリスク・ハイリターン
不動産投資信託→ミドルリスク・ミドルリターン
債券型投資信託→ローリスク・ローリターン
となります。
利益と損失の振れ幅である【リスク】をあまり好まない方は、債券型投資信託の運用割合を高めると良いでしょう。
ちなみに、私のiDeCo運用資産別比率は、
債券68%(国内債券39%、外国債券29%)・ 株式32%となっております。
まとめ
債券投資についてお話しさせていただきました。
前回の記事でも書きましたが、投資の基本スタンスは、長期・積立・分散投資です。
iDeCoは節税効果が高く、自分で運用資産を選択出来ることはメリットです。
運用資産のなかで比較的【リスク】の小さい債券投資を選択すれば、iDeCoを始めやすいのかなと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。