ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」(以下、ダブルエールといいます。)のシンプルタイプについて考えました。
ライフネット生命は保険料が安いイメージがあるな。
がんの保障を診断一時金に絞ったぶん保険料が安いタイプについて考える記事です。
なお、ダブルエールはニーズに合わせて、「シンプル」「ベーシック」「プレミアム」の3つのタイプから選ぶことが出来ますが、今回はシンプルタイプについての考察となります。
今回の記事のポイント
年齢ごとの平均余命から払込保険料を算出して、その金額が、がん罹患リスクと照らし合わせて妥当かどうかを考えます。
よろしくお願いします。
シンプルタイプについて
シンプルタイプの特徴
シンプルタイプの特徴は次のとおりです。
- 診断一時金のみの保障で保険料を抑える。
診断一時金とは、生まれてはじめて「がん」と診断されたときに、治療前でも受け取ることができる一時金です。
「がん」と診断されたときは「がん診断一時金」として、上皮内新生物と診断されたときは「上皮内新生物診断一時金」として受け取ることができます。
ただし、上皮内新生物診断一時金は、がん診断一時金の50%となります。
シンプルタイプの特徴
がん診断一時金、上皮内新生物診断一時金のみの保障
上皮内新生物診断一時金はがん診断一時金の50%
がん診断一時金は100万円から300万円までで、50万円単位で設定することができます。
設定できるがん診断一時金
100万円,150万円,200万円,250万円,300万円
なお、シンプルタイプの場合は、がん診断一時金を受け取ると保険契約は消滅します。
保障内容がシンプルでわかりやすいですね。
シンプルタイプの保険料
がん診断一時金を100万円に設定したシンプルタイプの保険料は次のとおりです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 1,209円 | 1,437円 |
35歳 | 1,436円 | 1,612円 |
40歳 | 1,735円 | 1,798円 |
45歳 | 2,138円 | 1,960円 |
40歳までは女性のほうが保険料が高いね。
平均余命に基づいた払込保険料
平均余命とは、ある年齢の人があと何年生きられるかという期待値のことです。
厚生労働省の簡易生命表から知ることができます。
平成30年の簡易生命表による主な年齢の平均余命は次のとおりです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 51.88年 | 57.77年 |
35歳 | 47.03年 | 52.86年 |
40歳 | 42.20年 | 47.97年 |
45歳 | 37.42年 | 43.13年 |
例えば40歳男性の場合あと42.20年、40歳女性の場合あと47.97年、生きられるだろうという意味になります。
上記の平均余命に基づいた(平均余命まで生きたと仮定した)シンプルプランの払込保険料は次のとおりです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 752,675円 | 996,185円 |
35歳 | 810,420円 | 1,022,523円 |
40歳 | 878,604円 | 1,035,000円 |
45歳 | 960,047円 | 1,014,417円 |
例えば40歳男性の場合、
1,735円/月×12月×42.20年=878,604円
として計算をしています。
あくまで平均余命まで生きたと仮定した場合の払込保険料です。
年齢別のがん罹患リスク
国立がん研究センターがん情報サービスによると、年齢別のがん罹患リスクは次のとおりです。
例えば40歳男性の場合、
10年後までにがんと診断される確率1.5%
20年後までにがんと診断される確率6.8%
30年後までにがんと診断される確率20.3%
40年後までにがんと診断される確率41.5%
生涯でがんと診断される確率63.9%
となります。
40歳男性の場合、70歳から80歳までにがんと診断される確率は高くなっています。
例えば40歳女性の場合、
10年後までにがんと診断される確率3.9%
20年後までにがんと診断される確率10.0%
30年後までにがんと診断される確率18.4%
40年後までにがんと診断される確率29.7%
生涯でがんと診断される確率47.8%
となります。
シンプルプランの考察
平均余命に基づく払込保険料と、年齢別のがん罹患リスクから、がん診断一時金100万円のシンプルプランについて考えてみます。
例えば40歳男性の場合、
10年後までに
がんと診断される確率1.5%で払込保険料は208,200円
20年後までに
がんと診断される確率6.8%で払込保険料は416,400円
30年後までに
がんと診断される確率20.3%で払込保険料は624,600円
40年後までに
がんと診断される確率41.5%で払込保険料は832,800円
生涯で
がんと診断される確率63.9%で払込保険料は878,604円
となります。
40歳男性が生涯でがんと診断される確率は、約3人に2人に近づいています。 上記のがん罹患リスクと払込保険料で、シンプルプランに加入したほうが良いかどうかを考えると、正直難しいですね。。。
まとめ
いかがでしたか。
ダブルエールのシンプルプランについて考えました。
まとめとしては曖昧になってしまったかもしれません。
保険を考えるには、家族構成・働く環境・資産状況などにもよるので、一概に上記のリスクと保険料だけで判断するのは難しいですね。
個人的には、診断一時金のみの保障と考えると、保険に加入せずに預貯金で備えておくという選択もあると思います。
この記事のまとめとして言いたいこと
シンプルプランで考えるなら保険に加入せず預貯金で備えておく選択肢もある。
もし良ければ、SBI損保のがん保険についての記事も是非ご覧ください。
また、アクサダイレクト生命とSBI損保のがん保険を比較した記事も是非ご覧ください。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。